派遣社員のメリットとデメリットについて体験をまじえて書きます

派遣社員のメリットとデメリットについて書いていきたいと思います。私は派遣社員歴5年以上です。
派遣元からいろんな派遣先に行って働いてきました。楽しい思い出もあれば、にがい思い出もあります。そういったことも含めてメリットとデメリットをわけて書いていきたいと思います。
目次
派遣社員のデメリット
まずは、派遣社員のデメリットから書いていきたいと思います。
派遣社員のデメリットも意外と多いです。私が今まで感じてきたデメリットについて書いていきたいと思います。
収入が不安定です
時給なので収入が不安定です。特に収入が不安定と感じてしまうのが、大型連休に差し掛かった時です。
休みは取れますが、休んだ分、時給が大幅に減ります。年末年始、ゴールデンウイーク、お盆休みなど、大型連休に給料が左右されやすいのがデメリットの一つです。
契約期間が定まっています
契約期間が定められています。短くて1ヵ月ごとの更新、長くて3ヵ月ごとの更新です。
契約更新の度に派遣先や派遣元担当者の面談がある場合があります。
契約期間ごとに契約更新されるとは限りません。
派遣先の都合で事業が閉鎖になったら、契約更新してくれない可能性があります。
仕事の出来で契約や給料に影響が出ることもあります
仕事の出来具合が契約や給料に営業されることがあります。
派遣社員は仕事の質、量が求められる傾向にあります。
正社員よりも評価がシビアです。
派遣社員は常に最高のパフォーマンスを求められます。
ミスは許されますが、その後の契約更新や時給に関わってくる可能性があります。
交通費や賞与が支給されません
通勤手当、賞与がありません。派遣社員のデメリットとして大きいのではないでしょうか。
通勤手当が出ないと時給から差し引いて計算しないといけません。
賞与の時期になったら正社員は喜んでいる姿を見るところで、自分自身は賞与がもらえないというみじめな思いをしてしまうこともあります。交通費や賞与がほしいのであれば、正社員を目指した方がいいでしょう。
雇用が不安定です。派遣切りも。
雇用が不安定です。派遣切りもあります。
契約期間が決まっているので、派遣先都合で契約更新の打ち切り、派遣切りがいつ起こっても不思議ではありません。派遣社員は安定の雇用形態とは言えません。
スキルアップしても評価が上がらないです
スキルアップしても評価は上がりません。当然の義務だと思われがちです。
派遣社員に求められるのはスキルなのでアップしたところで給料が上がるわけでもありません。
次回の契約更新はしてくれるでしょうけど、派遣先都合で契約更新してくれない可能性も付きまといますので、評価を求めることは難しいでしょう。
就業の上限は3年です
派遣社員の派遣先での上限は3年です。3年以上は同じ派遣先で働くことはできません。
3年以上同じ派遣先で働く方法としては、直接雇用してもらう方法くらいしかありません。
正社員として雇用してもらうか、アルバイトとして雇用してもらうか考えることになります。
もしくは、他の派遣先を派遣元に紹介してもらって、派遣社員を継続するか3年ごとに決めていかないといけません。
契約更新が必要です
派遣社員は契約更新が必要です。派遣先都合で毎回、契約更新してくれるとは限りません。
契約更新が絶対に約束されているとは限りません。
派遣切りにあうかもしれませんし、派遣先の事業が閉鎖になったら、契約更新してくれないかもしれません。派遣社員は常に不安定にさらされる雇用形態です。
責任がある仕事を任せられるチャンスが少ないです
正社員の下で働くことが多いので、責任がある仕事を任せられるチャンスは少ないです。
そういった意味では単調な仕事を任せられることが多いです。
正社員にできない仕事を任されることもありますが、よほど信用がないと任せられないでしょう。
派遣社員としてスキルアップはなかなか難しいと考えられます。
社会的地位が低く見られることもあります
正社員と比べてしまうと、派遣社員は地位が低く見られがちです。
派遣社員は契約更新をしてもらえないと、常に無職と隣り合わせです。
派遣社員は契約期間が常に決まっているので、派遣先の都合によっていつでも派遣切りされる立場にありますので、社会的に地位が低く見られがちになっても仕方ないでしょう。
仕事にやりがいは感じにくいかも知れません
派遣社員は仕事のやりがいを感じにくいことがあるかもしれません。
正社員と違って単調な仕事を任せられる傾向が多いです。
つまり、誰でもできる仕事を任されることが多いです。
スキルを必要としない仕事を任されたりすることがあります。
覚えたら誰でもできる仕事を任されることが多いです。
スキルアップを求めるなら、正社員の方がいいでしょう。
派遣社員のメリット
派遣社員のメリットについて書いていきたいと思います。
派遣社員のデメリットと比べてメリットの方が多いように感じましたので、項目もメリットの方が多いです。
派遣社員のデメリットの逆でメリットと感じる部分を書いていきたいと思います。
未経験からでも始められる職種があります
派遣社員のメリットとして未経験でも始められる職種が多く存在します。
派遣先の求人がたくさんありますが、専門スキルを求められる求人より、誰でもできる求人が多く存在します。
仕事を選ぶことができます
派遣先を自由に選ぶことができます。派遣先が難しいと思ったら、契約更新前に、派遣先が合わないから、次の派遣先を紹介してほしいと派遣元担当者に伝えておけば、派遣先を変えることもできます。
派遣先を自由に選ぶことができる権利があるのは派遣社員の強みだとも言えます。
勤務時間や給与など希望に合う働き方ができます
勤務時間や給料など希望に合う働き方ができるのが派遣社員の強みです。
派遣先の求人はたくさんありますし、希望の求人はきっと見つかります。
残業がない求人もありますし、派遣先の場所、勤務時間、給料など自由に選ぶことができます。
時給が高いです
アルバイトと比べたら時給は高い傾向です。
しかも、難しい仕事を与えられるわけでもないのに、アルバイトより時給は高い傾向にあります。
契約期間は常に決められていますが、派遣先の時給が気に入らなかったら、もっと高い時給の派遣先に変えることもできますし、時給が高いのが派遣社員の強みとも言えます。
自分の仕事に専念できます
基本的に正社員の下の仕事を任されることが多いので、自分の仕事に専念しやすいです。
正社員みたいに振り回されることが少ないので、与えられた仕事に集中しやすい環境の元で仕事がしやすいです。
スキルアップや経験を積むことができるます
正社員の下の仕事と言っても、派遣先の仕事の難易度によっては、スキルアップも望めます。
また、派遣元のサービスによってスキルアップ研修を導入している派遣会社もあります。
スキルアップ研修は基本的に無料で受けられるので、派遣先でスキルアップしながら、派遣元でもスキルアップ研修を受けることができるというダブルのうまみがあります。
次の仕事が見つけやすいです
契約更新が打ち切りになってしまったり、派遣切りにあってしまったとしても、派遣先はたくさんありますので、次の派遣先を紹介してもらえるスピードは早いです。
多くの派遣先で働いている実績があれば、すぐに紹介してくれます。
派遣社員として多くの仕事をこなしていたら、スキルが蓄積されていきますので、派遣会社の信用も高くなり、多くの派遣先を紹介してくれるようになるでしょう。
人間関係のしがらみが少ないです
人間関係のしがらみが少ないです。派遣社員は正社員と比べて、夜の付き合いとか、強制されることはありません。
また定時で帰れることが、ほとんどですし、正社員と派遣社員の雇用形態の壁みたいなものもありますので、誘われたからと言って行かないと契約更新に響くということはありません。
人間関係にしても、派遣社員は仕事さえきちんと出来ていたら、問題ないので、人間関係の煩わしいことに関わる機会は少ないでしょう。
困ったときには、1人で悩まずに派遣会社へ相談しましょう
派遣先で困ったことがあったら、派遣元担当者に悩みや困りごとを相談しましょう。
雇用形態自体、派遣元と派遣先との雇用契約になりますので、派遣元担当者に派遣先で困ったことがあったら何でも相談してみてください。
きっと、派遣元担当者が動いてくれて派遣先に呼びかけて解決の道筋を作ってくれるでしょう。
福利厚生が充実しています
福利厚生は充実しています。健康保険、厚生年金、雇用保険と加入できます。雇用形態は派遣元になりますので、年金履歴は派遣会社の履歴が付くようになります。
通勤手当や賞与はないものの、福利厚生が充実していると、やはり、安心して仕事ができるのが強みです。
勤務時間は決まっています・休日はしっかり休めます。転勤はありません。
正社員との違いとして、勤務時間は決まっていて、休日出勤は、ほぼないものと考えていいでしょう。
あと、転勤を派遣先から直接命じられることはありません。決まった勤務時間、休日、転勤なしと、決まった場所の派遣先で契約期間内は安心して働けるのは派遣社員の強みとも言えます。
契約以外の仕事は発生しないため残業が発生しにくいです
派遣先との契約前に残業の有無が説明されることがあります。
残業が基本的にないと説明されていたら、説明通りに残業は発生しません。
よほどのことがない限り派遣社員に残業を任せることはありません。
残業有無で残業が多い派遣先と事前に説明を受けていたら残業が多いとは思います。
ですが、事前に残業なしの派遣先と言われていたら、残業を命じられることは、ほぼないと考えていいでしょう。
さまざまな仕事や職場を経験できます
派遣社員の特権として派遣先を選ぶことができるのが強みとも言えます。
派遣契約を更新するしないを選ぶことはできますし、派遣先を選ぶことができるのが強みです。
ただ、自分で派遣先を選んだからと言って必ず働けるとは限りません。
あくまで、希望することは自由だということです。選んだとおりの派遣先で働けるかどうかは別問題です。
安定の大手会社で働けます
安定の大企業で働けます。
派遣会社の案件では大企業が多いです。大手企業の派遣先契約が決まると、大企業の仲間入りです。
大企業の雰囲気だったり、人材に出会うことができます。
中小企業でしか働けない人でも、派遣会社を通して派遣社員として大企業で働くことは可能です。
安定の大企業で働けることは人生で大きな経験になるでしょう。
飲み会に無理して参加しなくていいです
派遣社員は、無理に飲み会に参加しなくていいです。
正社員は強制されることがありますが、派遣社員は派遣元と派遣先との雇用契約になっていることもあり、飲み会は強制されません。
飲みに誘われていきたいならいけばいいと思いますし、行きたくないと思ったら、はっきり断ればいいです。
今後の契約更新には特に支障はない範囲のことだと考えられます。
正社員に比べ責任が軽いです
正社員に比べると責任は軽いです。
ですから、業務の質や量にしても正社員より下の仕事を任されることが多いです。
正社員が責任をとれる範囲の仕事を派遣社員は任されることは多いです。
そういった意味では単調な仕事の方が多いように感じます。
定時で帰れてサービス残業もないです
派遣社員は基本的に定時で帰れます。サービス残業も存在しません。
派遣元と派遣先の雇用契約になっているので、残業する場合、派遣元の確認を取らないといけないようになっています。
むしろ、派遣社員の立場から勝手に残業することは許されません。
派遣先との契約をする前に事前に残業が多い派遣先であることを聞いているならば、残業することに支障はありません。
また、正社員のようにサービス残業も存在しません。派遣元と派遣先との雇用契約になっているので、サービス残業することは許されません。もし、サービス残業を強要されることがあれば、派遣元担当者に伝えましょう。解決してくれます。
ダブルワークができます
派遣社員はダブルワークができます。派遣社員とアルバイトと副業が認められている派遣会社も存在します。
派遣社員とアルバイトの両方を掛け持ちしていたら、月収で30万円は超えるでしょう。
ただし、両方の合意が必要です。
派遣先にダブルワークしていることを伝える必要はありませんが、派遣元担当者にはきちんとダブルワークをしたいこと、していることを伝えましょう。
また、アルバイト先にも派遣社員として働いていることは伝えましょう。
事前に双方の合意をいただいていたら、働きやすい環境を提供してもらえます。
生活費の足しにしたいからとか、ダブルワークするにはそれなりの事情があるのですから、生活に困っていることなど、きちんと伝えたら問題ないでしょう。
学歴や職歴が関係ないです
派遣社員は学歴や職歴が関係ない場合があります。学歴や職歴がなくても、大企業に派遣されることもあります。派遣会社で精査されて、大企業を紹介されることもあります。
正社員やアルバイトは学歴や職歴が見られる履歴書を提出する必要がありますが、派遣社員は履歴書を派遣先に提出する必要はありません。
派遣元担当者が全部、履歴書、職務経歴書を用意してくれるからです。学歴や職歴が関係なく大企業で働けるのも、派遣社員の強みとも言えます。
まとめ
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以上、派遣社員のメリットとデメリットを紹介してきました。私は派遣社員歴5年以上、アルバイト歴5年以上、正社員歴5年以上、面接官歴5年以上のキャリアがあります。
転職、就職の事情については、人事部に配属されていたこともあり、派遣元、派遣先、派遣社員、それぞれの立場について理解しています。
今回、デメリットよりメリットの項目が多かったと思います。
個人的には派遣社員は長く務めるには適さないですけど、短期的にお金を稼ぐ、もしくはキャリアを積むには派遣社員は適していると思います。
学歴や職歴がなくても大企業で働けたりするので、派遣社員のメリットをうまく利用して派遣社員ライフを楽しむのも一つの生き方です。一つの会社で長く働きたい、安定した収入を継続的に得たいのであれば、派遣社員より正社員をオススメします。
逆に、多くの会社を転々としながら、いろんな出会いやいろんなスキルを身につけたいという人には派遣社員をオススメします。